川口市立美術館の建物自体は完成していて、シンプルでなかなかいいロゴマークと出しゃばらないプレートもできている。が、オープンは今年の9月で、今はいわゆる「枯らし」という期間なのだそうだ。
その期間を利用してチェロの演奏を含むイベン
トがあるのを目にして申し込んだところ、運良く当たって(どれくらい申し込みがあったのかわからないが)聞きに行くことができた。
美術館に入ったところはアトリウムになっていて、小林万里子という作家の作品が展示されている。織る、染める、編む、刺す、といったテキスタイル技法を使って素材を組み合わせた作品が特徴だ。その作品をテーマに作家の小林さんとチェリストの加藤文枝さんがトークをしてその後に演奏をするという趣向であった。
トークは、加藤さんが作品を見て「こんなふうに感じたんですけれど……」と言うと「おっしゃるとおりです。」と小林さんが返していく感じで、加藤さんが話している時間が長かった気がする。もっと作家に語らせても良かった気がするし、演奏が終わってからもっとリラックスしてから対談してもいいのではないかとも思った。
演奏前にあれこれ話すのも気が散るだろうと思うが、さすがはプロ。最初はバッハの無伴奏1番プレ
リュード。加藤さんのYouTubeで聴いたことがあるが、きっちり弾くという印象だった。この日は、低弦を響かせながら一つ一つの音を「置いていく」という感じだった。「置いていきながら」流れはあるという雰囲気で、ちょっと考えさせられた。
その後、色の対比について話してから、4番のアルマンドと5番のサラバンドを弾いた。また作品について感想を話して、6番のプレリュード。そして、カサドの無伴奏を3曲とも弾ききった。そして作品が展示されている1階のアトリウムに場所を移して「鳥の歌」を弾いた。床がリノリウムではなくてざらざらした石を組んだものなのでエンドピンがちょっとずれてドキッとした。ご本人は落ち着いていたのでヒヤッとしたのは自分だけだったかもしれない。
伴奏なしのチェロだけの演奏だけに美術館に響いて堪能できた。お金のことを言うとみみっちいが、これで入場料は1000円。
ちなみに、美術館などの「枯らし」とは、コンクリートや建材、壁紙の中の化学成分などを放出させることで、化学成分によって展示する作品や資料が傷むのを避けるためのものだ。イベントが終わってからたまたまスタッフの方とお話したのだが、なんとふた夏をかけなければならないそうだ。こういう企画をどんどんやってほしいと思う。
※ コメントは表示されないようになっていますが、書いていただければ私の方には届きます。
その期間を利用してチェロの演奏を含むイベン
トがあるのを目にして申し込んだところ、運良く当たって(どれくらい申し込みがあったのかわからないが)聞きに行くことができた。美術館に入ったところはアトリウムになっていて、小林万里子という作家の作品が展示されている。織る、染める、編む、刺す、といったテキスタイル技法を使って素材を組み合わせた作品が特徴だ。その作品をテーマに作家の小林さんとチェリストの加藤文枝さんがトークをしてその後に演奏をするという趣向であった。
トークは、加藤さんが作品を見て「こんなふうに感じたんですけれど……」と言うと「おっしゃるとおりです。」と小林さんが返していく感じで、加藤さんが話している時間が長かった気がする。もっと作家に語らせても良かった気がするし、演奏が終わってからもっとリラックスしてから対談してもいいのではないかとも思った。
演奏前にあれこれ話すのも気が散るだろうと思うが、さすがはプロ。最初はバッハの無伴奏1番プレ
リュード。加藤さんのYouTubeで聴いたことがあるが、きっちり弾くという印象だった。この日は、低弦を響かせながら一つ一つの音を「置いていく」という感じだった。「置いていきながら」流れはあるという雰囲気で、ちょっと考えさせられた。その後、色の対比について話してから、4番のアルマンドと5番のサラバンドを弾いた。また作品について感想を話して、6番のプレリュード。そして、カサドの無伴奏を3曲とも弾ききった。そして作品が展示されている1階のアトリウムに場所を移して「鳥の歌」を弾いた。床がリノリウムではなくてざらざらした石を組んだものなのでエンドピンがちょっとずれてドキッとした。ご本人は落ち着いていたのでヒヤッとしたのは自分だけだったかもしれない。
伴奏なしのチェロだけの演奏だけに美術館に響いて堪能できた。お金のことを言うとみみっちいが、これで入場料は1000円。
ちなみに、美術館などの「枯らし」とは、コンクリートや建材、壁紙の中の化学成分などを放出させることで、化学成分によって展示する作品や資料が傷むのを避けるためのものだ。イベントが終わってからたまたまスタッフの方とお話したのだが、なんとふた夏をかけなければならないそうだ。こういう企画をどんどんやってほしいと思う。
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