「きぬ」と書いてあるのを見たら想像するのは「絹」だろうか、「衣」だろうか。
 「鬼怒」と書いてあったら鬼怒川を思い浮かべるだろうが、鬼怒川というと日光の先の温泉のことを思い浮かべるのではなかろうか。が、千葉県側では柏市、茨城県側では守谷市のあたりで利根川に合流するので、けっこう東京に近いところまで流れている176Kmの河川だ。
 下妻市の鬼怒川を渡ってすぐのところに「そば処 きぬ」はある。目立つ店ではない。自宅からの感覚で言うと筑波サーキットのちょっと先だ。何回かエンデューロレースに行ったことがある( 第364号 )。筑波サーキットはつくば市ではなく下妻市にあるのだ。
 開店前に着いてしまったので、鬼怒川の土手を2026.04.30鬼怒川から筑波山歩いてみた。肉眼では筑波山がわりと近くに見える。川の流れはのどかだ。鬼怒川はサイクリングロードがあって以前走ったことがある。走りやすいのだが、同じような景色でちょっと飽きてしまった記憶がある。
 開店の時間になった。自家栽培、手打蕎麦と看板や暖簾に書いてあって蕎麦にこだわりがあるような印象だが、入り口前の立て看にはアジフライセットや牛スタミナ丼2026.04.30うずら玉子セットセット、ミックスセット(コロッケ・メンチ・ハムカツ)などのメニューが並び、お腹を満たすことにもウエイトが置かれているようだ。目を引くのはメガ盛りの上にキング盛りまであることだ。メガ盛りは大盛りと普通盛りが二枚の三枚で1010円。「セットメニューもOK!」とある。
 店内に入ると日に焼けた一重まぶたの実直そうなご主人が「いらっしゃい」と迎えてくれる。テーブルのメニューにはうずらフライセットがあった。このセットはほかのそば屋では見たことがない。これに決めた。フライは揚げたてでサクサクだ。うずら玉子の揚げたてはなかなか経験できない。そばはコシがあるというか、もっちりしていて武蔵野うどんの蕎麦版のような感じである。これのキングを食べたら顎が鍛えられること間違いなしだ。普通盛りでも量が多くて途中で苦しくなってきた。
 この店は外から見たらわか2026.04.30そば処きぬ店内らないが、阪神タイガースの大山悠輔選手のお父さんが経営するそば屋さんだ。店内には2023年2025年の優勝の写真、大山選手のバット、ユニフォームなどが飾ってある。遠くから来たファンが置いていったと思われるサヨナラ弾を放った瞬間の写真なども額に入れられてある。これらを見るだけでお腹いっぱいの気持ちになって胸が熱くなる。
 ご飯を残しそうになったが、その夜の阪神勝利を祈って食べきった。
 この満腹祈りが効いたのか、1回に大山選手が先制の2点タイムリーを放ち、ヤクルトに10対2の快勝であった。
 次は自転車で食べに行きたい。江戸川は全部自転車で走ったことがある。鬼怒川もチャレンジしてみようかな。

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 第364号 ゼッケンは燃えるゴミ? の巻 
 2025年07月12日  
 第117号 やっぱり不吉だった の巻 
 2022年10月14日