東京に出ることがあったので、ついでにリニューアルオープンした神田神保町の三省堂書店本店を覗いてみたくなった。
その前にお昼を食べようと思ったのだが、カレーやラーメンも最近は行列ばかりだ。
目をつけたのが、土曜ならやっている大学の学食。明治大学のリバティータワーに行ってみた。
学食を食べるのにエレベーターで17階まで上がるというのは自分の学生時代には考えられない。エレベーターの中から見える景色に見とれてしまう。
17階についてまずトイレに入る。今の大学のトイレはきれいだ。女性は見ることはなかなかないと思うが、よく男性用の小便器の前にある表示がちょっとおもし
ろかった。Go Forwardである。どれだけ効果があるかわからないが、こういうものはおもしろい方がいい。
さて、食券販売機の前に並ぶ。土曜日なのでメニューが少ない。学食の代名詞的存在のカレーライスもいいなと思ったが、ランチらしいものにしようと思い、リバティランチにした。あとからわかったが「リバティランチ」というものが定番としてあるわけではなく、今日のリバティランチは鶏肉のトマト煮がライスにかかっているものだった。つまりは週替わりランチのようなものだ。560円。この日
はソースカツ丼のようなものが暁ランチだった。こちらは500円。駿台スペシャルはハヤシライスのような感じで580円。
食堂の中は空いている。平日だったらごった返しているのだろうか。食券を買うときに「暁ランチ」を見て「『暁』とは何ぞや」と思ったのだが、「スカイラウンジ暁」というのが正式名称だ。確かに窓が開放的で、40年前の自分が食べていた「学食」のイメージとはほど遠い。
若者には量的にはちょっとものたりないかもしれないが、味噌汁も付いているし自分にはこれで十分だ。神保町に来るときは次もここにしよう。
地上約75メートルだそうだが、お茶の水の駅からはだいぶ下りてきているし、周りにも高いビルがけっこうあるので、驚くほど遠くまで見えるという
わけではない。もちろん眺望としては悪くはない。スカイツリーは見えるかなと探してみると、二つのビルの間にかろうじて見えた。下にニコライ堂のドームが見える。
食事を終えて三省堂に向かう。オープン3日目のこの日もたくさんの人でごった返している。自分も含めて来た人は売り場になれていないのであちこちうろうろしていることもあったかもしれない。セルフレジを導入しているようだが、長蛇の列になっていた。セルフレジにして、店員が「最後尾」の札を持って列の後ろに立っているのが何だか滑稽な気がした。熟練のカバー掛けなどはなくなる運命だろうか( 第396号 ブックカバーかけの手際 の巻 )。何か目当ての本を買いに来たのではなかったが、何か目についた本があっても買う気が失せる人の多さと列の長さだった。
人の多さに、活字や本の未来は暗くないのではないかと一瞬思った。が、6階まであった売り場も4階までしかない(4階はジャンプショップなので実質は3階)し、各階のフロアも狭くなってしまったようだしものたりない。本を「見せよう」という陳列のようだが、私には探しにくい感じがした。以前のような、とにかく「ドーン」と本が溢れているイメージが三省堂本店だと私は思うのだ。
明るくなってきた春先にそうそう明るくはない出版文化のこれからを感じた。
※ コメントは表示されないようになっていますが、書いていただければ私の方には届きます。
第396号 ブックカバーかけの手際 の巻
2025年12月06日
その前にお昼を食べようと思ったのだが、カレーやラーメンも最近は行列ばかりだ。
目をつけたのが、土曜ならやっている大学の学食。明治大学のリバティータワーに行ってみた。
学食を食べるのにエレベーターで17階まで上がるというのは自分の学生時代には考えられない。エレベーターの中から見える景色に見とれてしまう。
17階についてまずトイレに入る。今の大学のトイレはきれいだ。女性は見ることはなかなかないと思うが、よく男性用の小便器の前にある表示がちょっとおもし
ろかった。Go Forwardである。どれだけ効果があるかわからないが、こういうものはおもしろい方がいい。さて、食券販売機の前に並ぶ。土曜日なのでメニューが少ない。学食の代名詞的存在のカレーライスもいいなと思ったが、ランチらしいものにしようと思い、リバティランチにした。あとからわかったが「リバティランチ」というものが定番としてあるわけではなく、今日のリバティランチは鶏肉のトマト煮がライスにかかっているものだった。つまりは週替わりランチのようなものだ。560円。この日
はソースカツ丼のようなものが暁ランチだった。こちらは500円。駿台スペシャルはハヤシライスのような感じで580円。食堂の中は空いている。平日だったらごった返しているのだろうか。食券を買うときに「暁ランチ」を見て「『暁』とは何ぞや」と思ったのだが、「スカイラウンジ暁」というのが正式名称だ。確かに窓が開放的で、40年前の自分が食べていた「学食」のイメージとはほど遠い。
若者には量的にはちょっとものたりないかもしれないが、味噌汁も付いているし自分にはこれで十分だ。神保町に来るときは次もここにしよう。
地上約75メートルだそうだが、お茶の水の駅からはだいぶ下りてきているし、周りにも高いビルがけっこうあるので、驚くほど遠くまで見えるという
わけではない。もちろん眺望としては悪くはない。スカイツリーは見えるかなと探してみると、二つのビルの間にかろうじて見えた。下にニコライ堂のドームが見える。食事を終えて三省堂に向かう。オープン3日目のこの日もたくさんの人でごった返している。自分も含めて来た人は売り場になれていないのであちこちうろうろしていることもあったかもしれない。セルフレジを導入しているようだが、長蛇の列になっていた。セルフレジにして、店員が「最後尾」の札を持って列の後ろに立っているのが何だか滑稽な気がした。熟練のカバー掛けなどはなくなる運命だろうか( 第396号 ブックカバーかけの手際 の巻 )。何か目当ての本を買いに来たのではなかったが、何か目についた本があっても買う気が失せる人の多さと列の長さだった。
人の多さに、活字や本の未来は暗くないのではないかと一瞬思った。が、6階まであった売り場も4階までしかない(4階はジャンプショップなので実質は3階)し、各階のフロアも狭くなってしまったようだしものたりない。本を「見せよう」という陳列のようだが、私には探しにくい感じがした。以前のような、とにかく「ドーン」と本が溢れているイメージが三省堂本店だと私は思うのだ。
明るくなってきた春先にそうそう明るくはない出版文化のこれからを感じた。
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第396号 ブックカバーかけの手際 の巻
2025年12月06日
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