ピーター・フランクルを最近お見かけしない。
 数学者で大道芸人、というよりもハンガリー語のほか、ドイツ語、ロシア語、スウェーデン語、フランス語、スペイン語、ポーランド語、英語、日本語、中国語、韓国語、タイ語の12カ国語が話せるということが話題を呼び、メディアに引っ張りだこだったと思う。
 そう言えば、NHKの大河ドラマ「龍馬伝」にフランス公使ロッシュの役で出演していたように思う。フランス語ができる人はほかにもいそうなものだが。
 本棚の奥にあったこの本ももう26年以上前の出版だ。2026.04.02ピーター流外国語習得術
 氏自身の学習した順番に言語学習が語られていく。小学校に入った頃にドイツ語、小学5年生からロシア語、高校3年生でスウェーデン語。氏の経験と同時にハンガリーの60年代、70年代の様子がわかって興味深い。スウェーデンに行ってみたらイメージがだいぶ違っていてで差別を受けた話などは「へえっ」という感じだ。
 英語を学ぶ日本人に参考になるようにという視点で書かれている。というか、口述筆記のようなスタイルだが、中高生にはとっつきやすいかもしれない。岩波ジュニア新書なのでそのあたりも狙っているのだろう。
どう勉強したらいいのか、
 「日本人はまず日本語が大事。」「英語ができるだけでは国際人ではない。」「バイトは時間のムダ」など日本の若者に向けてのメッセージも多い。こういうこともじわじわと語学の学習に大きく関わっているのだが、効率よく勉強することしか考えていない人には得てして伝わらない。
 氏はハンガリー出身でフランスに亡命したが、ユダヤ人であるという意識も強いようだ。個として生きる源の一つかもしれない。
 読む前から当然感じていたことだが、氏は知的好奇心がかなり強いと思う。言語の学習にはこれは大きな力だ。自分でも気がつかないうちに集中している時間がほかの人に比べて多いと思う。これはなかなか真似できないことだと思う。他の人の成功はヒントにはなるが自分にとっていい方法になるかどうかはわからない。
 勉強することの目的、あるいは成果は、自分の勉強方法を見つけることなのだ。

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ピーター流外国語習得術 (岩波ジュニア新書 343)
ピーター フランクル
岩波書店
1999-12-20







『ピーター流外国語習得術』 ピーター・フランクル著  岩波ジュニア新書343
1999年12月20日第1刷発行   定価(本体700円+税) 
2000年 2 月18日第3刷発行