ふと思う。サイゼリヤがモーニングをやったら人が来ると思うのだが、今も薄利多売なのでこれ以上あれこれやっても収益率が高くはならないという判断なのだろう。
 居酒屋でランチを出したらどうだろう。夜にぎわっている居酒屋ならお客さんは来るのではないか。ランチあんぎゃにふさわしい話題のような気もするが、昼の池袋をぶらぶら歩いているとおいしそうなお店だが昼間はやっていないところが多く、昼間もやっていたら夜も来たいと思うのではないか。
 美味しいところは店主をはじめ従業員みんなでがんばっているのだろうから、昼間もやっていたら体力的に持たないのかもしれない。
 去年の暮れ、ふと道端の看板を見ると居酒屋のランチメニューであった。豚汁定食600円から何種類かある。中に入って壁のメニューを見渡す。「焼きとん屋の自家製カレー」という張り紙に目が留まる。これはそそら2025.12.22やきとん屋のカレーれる。しかも700円である。早速注文した。フライドガーリックと辛味スパイスのトッピングは無料なのでもちろんお願いした。カレーは二日目がうまいという俗説があるが、焼きとん屋のカレーというと勝手にもうすでに二日目のような気がしてそれだけでうまいと思ってしまう。モツの食感があるのかなと思ったがそうでもなく、「おいしいカレーライス」である。ミニサラダと豚汁もついてきて満足であった。
 ただ昼飲みをしているお客さんたちが楽しそうで、午後の労働意欲は減退である。店員さん達は仕込みに忙しそうだ。
 自分のうちでカレーを作る際はスパイスを調合して作っていて、市販のルーを買ってカレーを作ることはなくなった(私自身はこのところご無沙汰である)。ひと頃は書籍に南インドではこうだとかインドの北の方はああだとか書いてあるのを見て、スーパーには置いていないスパイスを買いに走ったりしていた。が、ちょっと懐かしいようなカレーを食べて、自分のうまいと思うものをあれこれ考えて作ることが原点かもしれないという考えがぽわんと浮かんだ。
 場所は西口のみたけ通りと三業通りの間の路地にある「やきとん えん家」である。三業というのは料理屋・待合茶屋・芸者屋の三業種のことをいうわけで、この辺りは花街だったのだろう。

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