古い。登場人物の一人がロッテファンなのだが、ホームグラウンドは川崎球場で、落合がホームランを打って村田が投げている。対する西武は東尾が投げている。伴野朗の『さまよえる湖の伝説』を読了。
文庫は平成4年の発行、平成4年は1992年だ。だが、最初の新書の発行は昭和60年だ。昭和60年は1985年、今から40年以上も前である。題名に
は「伝説」の文字があってのどかな感じがするかもしれないが、日本のゴルフ場で死体が見つかったところから話は始まる。が、実はCIAがからんでいて日本の警察は途中から手を引かざるを得なくなる。陰にはアメリカのSDI計画があった。あの、80年代にはよく知られていた「スターウォーズ計画」というやつだ。CIAが出てくれば、KGBも出てきて、それぞれ自国の利益のために相手の動きを阻止しようと暗躍する。そこに中国共産党の思惑も絡んだりして、単純に楽しめた。ミステリーを読み込んでいる人には物足りないかもしれないが私のようにたまに手を出すくらいのものは中国が絡んでいるだけで十分に楽しい。
著者が「文庫本発刊にあたって」で書いているように、この本が新書で出された85年から文庫になった92年の7年間はソ連邦がなくなったり天安門事件が起きたりと変化が大きかった。その変化を経てもおもしろかった。
「さまよえる湖」とはもちろん探検家ヘディンが川の浸食や堆積によって移動すると説を唱えたロプノール湖のことである。ロブノールが舞台になるのは話が七割方進んでからだ。
作品には当然だが中国人が多く登場する。中国人の名前はどうしても中国語の発音で読んでしまう。伴野氏の作品には魅力的な中国人が登場する。物語が佳境に入ったとき京浜東北線の中で吊革につかまりながら読んでいたが、「Guō Jiān!」と叫んでしまいそうになった。
作品に出てくる後漢の班超や大谷探検隊の橘瑞兆なども気になる。いや、本棚にすき間ができるまでは本は買わないぞ。
★★★☆☆
※ コメントは表示されないようになっていますが、書いていただければ私の方には届きます。
第405号 蒋介石の黄金 の巻
2025年12月31日
第379号 九頭の龍 の巻
2025年09月20日
この作品『さまよえる湖の伝説』は、昭和六十年十二月、ノン・ノベルから新書版で、及び、昭和六十三年十月、四六判で刊行された
『さまよえる湖の伝説』 伴野朗著 祥伝社NPN262
平成4年6月1日 初版第1刷発行 ¥524+税
文庫は平成4年の発行、平成4年は1992年だ。だが、最初の新書の発行は昭和60年だ。昭和60年は1985年、今から40年以上も前である。題名に
は「伝説」の文字があってのどかな感じがするかもしれないが、日本のゴルフ場で死体が見つかったところから話は始まる。が、実はCIAがからんでいて日本の警察は途中から手を引かざるを得なくなる。陰にはアメリカのSDI計画があった。あの、80年代にはよく知られていた「スターウォーズ計画」というやつだ。CIAが出てくれば、KGBも出てきて、それぞれ自国の利益のために相手の動きを阻止しようと暗躍する。そこに中国共産党の思惑も絡んだりして、単純に楽しめた。ミステリーを読み込んでいる人には物足りないかもしれないが私のようにたまに手を出すくらいのものは中国が絡んでいるだけで十分に楽しい。著者が「文庫本発刊にあたって」で書いているように、この本が新書で出された85年から文庫になった92年の7年間はソ連邦がなくなったり天安門事件が起きたりと変化が大きかった。その変化を経てもおもしろかった。
「さまよえる湖」とはもちろん探検家ヘディンが川の浸食や堆積によって移動すると説を唱えたロプノール湖のことである。ロブノールが舞台になるのは話が七割方進んでからだ。
作品には当然だが中国人が多く登場する。中国人の名前はどうしても中国語の発音で読んでしまう。伴野氏の作品には魅力的な中国人が登場する。物語が佳境に入ったとき京浜東北線の中で吊革につかまりながら読んでいたが、「Guō Jiān!」と叫んでしまいそうになった。
作品に出てくる後漢の班超や大谷探検隊の橘瑞兆なども気になる。いや、本棚にすき間ができるまでは本は買わないぞ。
★★★☆☆
※ コメントは表示されないようになっていますが、書いていただければ私の方には届きます。
第405号 蒋介石の黄金 の巻
2025年12月31日
第379号 九頭の龍 の巻
2025年09月20日
この作品『さまよえる湖の伝説』は、昭和六十年十二月、ノン・ノベルから新書版で、及び、昭和六十三年十月、四六判で刊行された
『さまよえる湖の伝説』 伴野朗著 祥伝社NPN262
平成4年6月1日 初版第1刷発行 ¥524+税

コメント