ケヤキは一気に葉が落ち始める気がする。
秋が深まったというより冬が近づいた気がする。
ケヤキは漢字で書くと「欅」である。「けやき」と入力して「﨔」の字は出てこない。﨔は俗字なのだ。JIS水準では第3水準である。ではあるが、「欅」という字が書ける人はどれくらいいるだろうかとも思う。「手を挙げる」の「挙」は誰でも書けると思う。挙の旧字体が「擧」である。部首は「手」。上に乗っかっているのは「與」。「与」という字の旧字体だ。「與」の部首は臼である。臼から𦥑(きょく)という部を使った「両手で持ち上げる」という意味の漢字ができている。ケヤキも手を挙げたように見えるか。ちなみに中国語は“榉树jǔshù”である。
こんなことを思ったのは「欅菜館」という中華屋さんに入っ
たからである。昭和の時代にはよく色々な場所に見かけた、団地のそばの電気屋さんや精肉店、酒屋などが並んで入っているちょっとした商店街の中のお店。
近くの団地ができた頃は賑わったんだろうなと思う。けれど大型のスーパーやドラッグストアがどんどん建っている。シャッターが閉まっている店も目立つ。立川市だがちょっと歩くと国分寺と小平に入るような場所だ。
すぐ近くの五日市街道にはチェーン店がたくさんあってお昼時は駐車場がいっぱいである。並んでまで入る気はしない。
ふらりと入ったこのお店、テーブルの上にはメニューもコショウも醤油もない。壁に日替わりのランチが貼ってある。土曜日はワンタンメンだ。ワンタンに興味があるが、ここはワンタンメンにするところだろう。
ややご高齢とみられるご主人が一人でやっている。テキパキと注文を取り後からくるお客さんにも丁寧に対応している。これをイライラしてはいけないのだ。
お盆にのってコショウも乗ってワンタンメンがやってきた。ワンタンがでかい。肉がはみ出ている。太麺でお腹がいっぱいである。このワンタンメン、700円でいいのだろうか。
手で皮を伸ばした餃子は三個で450円だが、これもボリュームがあり中身はわりとあっさりだ。
常連さんがお会計をしようとすると、ご主人は調理場のほうで仕事をしながら、その席に向かって「~~が500円で……」と料理や飲み物の値段を並べて、「計算して。」と言っている。なんとも微笑ましい。お金を払うときには「サワーが入ってなかったわよ。」とお客さんが言っている。
こういうほっこりはプライスレスだ。
※ コメントは表示されないようになっていますが、書いていただければ私の方には届きます。
第130号 冬が来た の巻
2022年11月28日
第53号 新緑とある訃報と の巻
2022年04月13日
秋が深まったというより冬が近づいた気がする。
ケヤキは漢字で書くと「欅」である。「けやき」と入力して「﨔」の字は出てこない。﨔は俗字なのだ。JIS水準では第3水準である。ではあるが、「欅」という字が書ける人はどれくらいいるだろうかとも思う。「手を挙げる」の「挙」は誰でも書けると思う。挙の旧字体が「擧」である。部首は「手」。上に乗っかっているのは「與」。「与」という字の旧字体だ。「與」の部首は臼である。臼から𦥑(きょく)という部を使った「両手で持ち上げる」という意味の漢字ができている。ケヤキも手を挙げたように見えるか。ちなみに中国語は“榉树jǔshù”である。
こんなことを思ったのは「欅菜館」という中華屋さんに入っ
たからである。昭和の時代にはよく色々な場所に見かけた、団地のそばの電気屋さんや精肉店、酒屋などが並んで入っているちょっとした商店街の中のお店。近くの団地ができた頃は賑わったんだろうなと思う。けれど大型のスーパーやドラッグストアがどんどん建っている。シャッターが閉まっている店も目立つ。立川市だがちょっと歩くと国分寺と小平に入るような場所だ。
すぐ近くの五日市街道にはチェーン店がたくさんあってお昼時は駐車場がいっぱいである。並んでまで入る気はしない。
ふらりと入ったこのお店、テーブルの上にはメニューもコショウも醤油もない。壁に日替わりのランチが貼ってある。土曜日はワンタンメンだ。ワンタンに興味があるが、ここはワンタンメンにするところだろう。
ややご高齢とみられるご主人が一人でやっている。テキパキと注文を取り後からくるお客さんにも丁寧に対応している。これをイライラしてはいけないのだ。
お盆にのってコショウも乗ってワンタンメンがやってきた。ワンタンがでかい。肉がはみ出ている。太麺でお腹がいっぱいである。このワンタンメン、700円でいいのだろうか。手で皮を伸ばした餃子は三個で450円だが、これもボリュームがあり中身はわりとあっさりだ。
常連さんがお会計をしようとすると、ご主人は調理場のほうで仕事をしながら、その席に向かって「~~が500円で……」と料理や飲み物の値段を並べて、「計算して。」と言っている。なんとも微笑ましい。お金を払うときには「サワーが入ってなかったわよ。」とお客さんが言っている。
こういうほっこりはプライスレスだ。
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第130号 冬が来た の巻
2022年11月28日
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2022年04月13日
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