自立とは、自分のことを自分で決められる精神的自立と自分で生活していける経済的自立と大まかに思っている。だが、自分のことを自分で決められるころになったのに、夢を追いかけたり冒険したりしにくくなるのは皮肉なことだ(私だけかもしれないが)。経済的(精神的)自立を継続するには周囲への有形無形の責任を伴うからだろう。
『やった。』という文庫が出てきた。『
キャンティ物語』( 第375号 キャンティ の巻 )を探していたときだ。こんな本を買っていたんだっけ?と思いつつ、読み始めた。
著者の坂本氏はミキハウスに勤務するサラリーマン。サブタイトルにもあるように4年3ヶ月の有給休暇をもらって自転車で世界一周した。20代の自分だったらいいな、なんて思ったかもしれない。だが、中身を読むと甘っちょろいことではないと思わされる。生きて帰る確率のほうが少ないとも考えられる。
それにしてもミキハウス、三起商行の木村皓一社長の太っ腹はすばらしい。読み終えてから調べてみて知ったが、氏は小児麻痺にかかり歩けなかったが中学時代に歩くことを決意して麻痺のある右足に筋力をつけるために中学3年間新聞配達をしたという。ミキハウスがスポーツを支援するのはそういう背景があるようだ。
p.213「物でもらえば物で返しようもあるが,無償の愛の前には自分が何をすべきか考えさせられる。国の情勢がどうであろうとも、どんな厳しい環境に暮らそうとも、なんの言いわけもせず、ピュアな心をもち続ける人たちがいる。そんな人たちに出会うたび、人は人として強く生きていかなくてはならないことを教えられると同時に、自分はちゃんと生きているか、という自問自答を繰り返すことになる。」自分も外国に暮らした時にそんな気持ちになったことを思い出した。もちろん日本でも一生懸命に頑張る人を見るとそんな気持ちになる。
旅の様子を綴っている本文はもちろんおもしろいのだが、「文庫本あとがき」がよい。本書は2001年にミキハウスから刊行されたのだが、2006年に文庫化された。その5年の間に講演活動を行ったり旅でお世話になった人に恩返ししたりしながら、自分の旅についてあらためていろんな角度から考えて言葉になったのだろう。老人じみて聞こえるかもしれないが、中高生に読ませたい。
※ コメントは表示されないようになっていますが、書いていただければ私の方には届きます。
『やった。 4年3ヶ月有給休暇で「自転車世界一周」をした男』坂本達著 幻冬舎文庫 さ 16 1
平成18年4月15日 初版発行 ¥533+税
『やった。』という文庫が出てきた。『
キャンティ物語』( 第375号 キャンティ の巻 )を探していたときだ。こんな本を買っていたんだっけ?と思いつつ、読み始めた。著者の坂本氏はミキハウスに勤務するサラリーマン。サブタイトルにもあるように4年3ヶ月の有給休暇をもらって自転車で世界一周した。20代の自分だったらいいな、なんて思ったかもしれない。だが、中身を読むと甘っちょろいことではないと思わされる。生きて帰る確率のほうが少ないとも考えられる。
それにしてもミキハウス、三起商行の木村皓一社長の太っ腹はすばらしい。読み終えてから調べてみて知ったが、氏は小児麻痺にかかり歩けなかったが中学時代に歩くことを決意して麻痺のある右足に筋力をつけるために中学3年間新聞配達をしたという。ミキハウスがスポーツを支援するのはそういう背景があるようだ。
p.213「物でもらえば物で返しようもあるが,無償の愛の前には自分が何をすべきか考えさせられる。国の情勢がどうであろうとも、どんな厳しい環境に暮らそうとも、なんの言いわけもせず、ピュアな心をもち続ける人たちがいる。そんな人たちに出会うたび、人は人として強く生きていかなくてはならないことを教えられると同時に、自分はちゃんと生きているか、という自問自答を繰り返すことになる。」自分も外国に暮らした時にそんな気持ちになったことを思い出した。もちろん日本でも一生懸命に頑張る人を見るとそんな気持ちになる。
旅の様子を綴っている本文はもちろんおもしろいのだが、「文庫本あとがき」がよい。本書は2001年にミキハウスから刊行されたのだが、2006年に文庫化された。その5年の間に講演活動を行ったり旅でお世話になった人に恩返ししたりしながら、自分の旅についてあらためていろんな角度から考えて言葉になったのだろう。老人じみて聞こえるかもしれないが、中高生に読ませたい。
※ コメントは表示されないようになっていますが、書いていただければ私の方には届きます。
『やった。 4年3ヶ月有給休暇で「自転車世界一周」をした男』坂本達著 幻冬舎文庫 さ 16 1
平成18年4月15日 初版発行 ¥533+税

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