暑い日が続く。この暑い盛りに花を付けているのはサルスベリだ。この夏ずっと咲いているように見える。が、調べてみると「花は開花したその日で萎んでしまう一日花」であるらしい。次々と咲いているので、咲いている期間が長く見えるのだ。それで百日紅という別名もあるわけだ。サルスベリより「ヒャクジツコウ」のほうがちょっとおしゃれな感じがする。幹はツルツルなのでサルスベリの名があるが、ちなみに猿はなんということなく登ってしまうらしい。
 暑い夏はほかに花をつける木々が少ないため、サルス2025.01.04サルスベリの種ベリの鮮やかな赤や白い花は遠くからも目立つ。
 実は去年の暮れの頃、職場のサルスベリの種を取っていた。葉も落ちて枯れたような枝の先に干からびたように付いていた種だ。完熟(?)していたほうが発芽しやすいのではないかと思い、落ちていたのを拾おうと思ったのだが、見当たらなかったのだ。
 年が明けて、例によっていい加減に育苗ポットに植えた。芽が出ることはあまり期待していなかったが、いくつか出てきた。
 大きくなったら鉢に植え替えようと思っていたのだが、柚子やドングリもあるし、なかなか手を付けら2025.08.09サルスベリの花れないでいた。朝、水をやろうとしてふと見ると蕾のようなものが見える。発芽して一年も経たないうちに花が咲くのかいな、と思ったが、数日すると可愛い花を咲かせた。8月9日の画像である。今日はさらにいくつか花を咲かせている。
 色はよく目にする赤でも白でもない、ちょっと紫がかった色だ。元の木に咲いていた花はこんな色だったろうか。人間の、というか自分の記憶はあいまいなものだ。
 それにしても、種から芽が出たその年の内に花が咲くとは思わなかった。発芽したほかの若木は咲いていないので、そうあることではないのかもしれない。
 最近、電車の窓から眺めていても、歩いていてもサルスベリにばかりに目を向けてしまう。
 

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 第362号 ドングリという樹はない の巻 
 2025年07月02日