以前の自分だったら手に取らなかったろう。
 スーパーでレジに並ぶ直前に目に付いたどら焼きをかごに入れてしまった。
 「栗入ジャンボどら焼」のパッケージ。「2024.11,17栗入りジャンボどら焼どら焼き」ではなく「どら焼」なのは何か理由があるのだろうか。
 値段は68円(税抜き)。その先々週に食べた和菓子屋のどら焼きが167円で安いと思っていたのに、「栗入り」なのにその半分以下の値段だ。色々食べないと、良いものの価値もわからない( 第307号 亀戸天神とどら焼き の巻 )と考えたが、スーパーの、いわゆるノーブランド商品(?)のどら焼きはどんなものだろうという疑問が頭に浮かんだのであった。
 少し前の日曜の午後に食べた。
 申し訳ないが正直皮がパサバサしている感じだ。餡が少なめか。「栗入り」とあるので餡の中に栗が一つまるっと入っているように想像してしまったが、ツブの栗が餡に混じっているのであまり栗を食べている感じがないのが残念だ。
 製造しているのは「トーア乳業」という会社だ。所在地は水戸である。ホームページを開いてみた。「大きくて、安くて、美味しい。ジャンボどら焼きのパイオニアとして、約30年間どら焼きを製造してき」とある。「製造量は毎年800万個。1日3万個ほど」だという。これはすごい規模だ。これくらいの大量生産でないとこの安さは実現できないだろう。
 これだけ大量に作れる生産ラインを持っているのだが、おや?と思ったところがある。会社の沿革を見ると、最初の行に「創業家が、江戸時代後期、慶応年間に水戸にて『うゑきや』という和菓子店を創業」とある。昭和36年に「冷菓販売を目的とし有限会社東京乳業を設立」、昭和63年に「トーア乳業に商号変更」し、平成7年に「どら焼きの製造を開始」という流れがわかった。しかも、平成21年には「年間売上高5億円を突破」だそうだ。歴史もあるし、スーパーなどで売られて売り上げもなかなかのものだ。世の中には、名を知られていないものの実は多くの人が口にしているものがあるのだ。
 考えてみれば、亀十のどら焼きが430円だから6分の1以下の値段である。味を四の五の言うところではないだろう。もしロングライドの途中でハンガーノックになりそうになり、スーパーに入ったら迷わずこれと牛乳を買うだろう。
 さて、今回いろいろと知ってしまった「トーア乳業」の工場直売店は自宅からざっと100kmである。自転車で往復200kmはちょっとなあ。
 
  第331号 大生郷天満宮からの地元のどら焼き の巻  
  2024年11月10日  
  第322号 築地本願寺のオルガン の巻   
  2024年09月08日    
  第325号 平河天満宮から赤坂のどら焼き の巻 
  2024年09月28日
  第316号 五條天神社とうさぎやのどら焼き の巻 
  2024年08月18日
  2024年06月29日
  第303号 たかがどら焼き? の巻  
  2024年06月23日
       第290号 回り道してどら焼き の巻  
  2024年04月16日  
  第61号 ちまきって の巻   
  2022年05月06日