湯島天神と五條天神社に行ったとき、日暮里の駅から坂を上がって谷中の方に向かい、湯島や上野の方に抜けていった(自転車の話)。谷中霊園の西側の通りは地形的にちょっとした尾根のような感じだ。これは自転車でうろうろするとよくわかる。お寺に次々と出くわす通りで、外国人旅行者も多い。
 日暮里駅の南側から、この道に入って少し行ったとこ2024.08.14朝倉彫塑館ろで気になる建物があった。外壁は黒で、玄関の屋根からその二階は円形状である。ラウンドは高い壁につながっていて屋上には彫刻が見える。朝倉彫塑館だ。
 五條天神社に参詣した数日後に電車で行ってみた。
 朝倉文夫と言ってもピンとこないかもしれないが、早稲田大学の大隈重信像の作者である。そのアトリエ兼自宅だったこの建物は 1935年に完成した。1907年からこの谷中にアトリエと住居を構えて増改築したというから部分的には100年以上経っているのではないか。
 アトリエだった場所に多くの作品が展示されている。有名な「墓守」がある。小村寿太郎の像がある。小村は「ねずみ公使」とあだ名される小柄な体格だったがこの座っている像は巨大だ。
IMG_4355 巨大な像を造るために作品を床ごと昇降させる装置を地下に作ったというが、戦前にそれを作るのは容易ではなかったろう。
 館内は撮影禁止だが、唯一中庭を撮影できる箇所がある。中庭はほぼ池である。庭石も色々なところから取り寄せたらしい。書斎の作り付けの本棚には氏の書籍が並んだままで当時の雰囲気が感じられる。
 アトリエと書斎の他は和室が多い。三階から屋上に上がれる。屋上には菜園がある。なかなか見晴らしがいい。
 お金のことをいうとみみっちいが、入場料は500円である。とても見応えのある美術館である。「東洋のロダン」と言われた朝倉文夫が自分で楽しみながら設計した建物自体を楽しめる。落ち着いた、それでいて活力をもらえるような空間である。
 彫塑館を出た。まだ早いが昼食だ。館を出て左斜め前に「薬膳カレー じねんじょ」という店がある。こちらも自転車で通ったときに気になっていたのだ。牛すじカレーを注文。無料のトッピングは、「山芋と胡麻」と「生姜と紅花」から選べる。生姜と紅花をお願いした。2024.08.14じねんじょ牛すじカレー香菜が載っているのも私にはそそられる。確かに薬膳という感じだが、美味しくて体に良さそうだ。しばらくしたらまた食べたくなりそうだ。
 ぶらぶら歩いて国際子ども図書館にぶらりと入る。こんな施設があること知らなかった。国立国会図書館の当時の建物も部分的に保存されいる。自分が知らなかっただけかもしれないが、もっと広く知られて利用されて欲しいと思う。
 鶯谷まで行って根岸のあたりを通って日暮里駅に戻る。羽二重団子本店に寄って帰ろうと考えた。行ってびっくり、店では食べることは出来るが団子は予約なしでは買えないのだ。結局日暮里駅の中で買ったのであった。
 1本320円也。「坂の上の雲」の若者たちも頬張2024.08.14羽二重団子ったのだろう。包み方も何となくいい。
 帰宅して食す。美味なり。