大河ドラマ「光る君へ」が全48話あるとして今日が第29話なのでもう半分を過ぎた。
ドラマで平安時代の時代背景も理解して古文もとっつきやすくなっているだろうから、来年の共通テストの古文はちょっと難しくなるのではないか、なんて考えているのは私くらいだろうか。高校生は大人が思うほど大河ドラマ、いやテレビなど見ていない。2020年度の国語は得点率でいうと、59.7%で、そのあと、58.8%、55.1%、52.9%とちょっとずつ下がっていた。前回2024年度はそれでやさしくなったのか、58.3%と上がった。大河ドラマなど関係なく、今回は同程度か、やや難化といったところだろうか。
若者にいちゃもんをつけるおじさんみたいで嫌だが、全体的には国語力が上がっているとも思えないので、同程度の難しさならば、少しずつ平均点は下がっていくのではなかろうか。
絶対的な指標で、これくらいの知識や読解力がなければだめ、というのではなく、相対的に選抜されるわけだから、受かる程度の知識があればいいわけだ。それが大学に入ってから勉強を深めるのに必要な力に達しているかどうかなど考える人は少ないのではないか。「××くん、〇〇大学に受かったんだって。すごいね。」より、「あの人、高校3年生でドストエフスキーを全部読んでるんだって。すごいね。」に面白みを感じるが、後者の台詞を吐く高校生も見当たるまい。「どすと?何?」という感じだろうか?
話は平安時代にに戻って、簡単な『源氏物語』本はないかと思って探してみた。
「眠れないほどおもしろい~~」のシリーズである。
帯には「――日本一わかりやすい『源氏物語』の本!」とある。筆者は予備校講師の板野博行氏で、ゴロで覚える古文単語シリーズを出している。
年代をゴロで覚えるのはわかるが、ゴロで単語を覚えるのは個人的には疑問であるが、受験生には受けているのだろう。そんな板野氏がどんなふうに紹介しているのか興味があって手に取ってみた。
あらすじを紹介してはいるのだが、登場人物ごとに説明している。光の母、桐壺更衣から始まって浮舟まで21人、綴っている。高校生が授業でやっている箇所に関連した人物だけ読むのも理解、関心が深まるだろう。それぞれの人物を解説している途中でマンガを挟んでいるのも飽きさせない工夫だ。
人物ごとに系図が出てくるのも、人物の関係を繰り返し見ることになり「復習」になる。系図と一緒にレーダーチャートもあって「ルックス、身分、知性、性格、光源氏に愛され度」で示されている。この評価が妥当かどうかは意見が分かれるかもしれないが、『源氏物語』をこんな風に楽しめばいいんだよ、ということなのだろう。
いくら何でも「90分で」は読めないし、「眠れないほど」でもない。あらすじを捉えてからこの本を読んだ方が、人物ごとの解説が楽しめるかもしれないので、「日本一わかりやすい」かはわからない。
一冊でがわかろうはずはない『源氏物語』を若者にどう説明しようかというそれなりの気持ち(工夫)は感じた。が、今これを書きながら、この本を若者が手に取っているのだろうか?という気持ちが浮かんだ。誰が買っているのだろう。
『眠れないほどおもしろい源氏物語』板野博行著 三笠書房王様文庫
2012年3月20日 第1刷発行
¥590円+税
ドラマで平安時代の時代背景も理解して古文もとっつきやすくなっているだろうから、来年の共通テストの古文はちょっと難しくなるのではないか、なんて考えているのは私くらいだろうか。高校生は大人が思うほど大河ドラマ、いやテレビなど見ていない。2020年度の国語は得点率でいうと、59.7%で、そのあと、58.8%、55.1%、52.9%とちょっとずつ下がっていた。前回2024年度はそれでやさしくなったのか、58.3%と上がった。大河ドラマなど関係なく、今回は同程度か、やや難化といったところだろうか。
若者にいちゃもんをつけるおじさんみたいで嫌だが、全体的には国語力が上がっているとも思えないので、同程度の難しさならば、少しずつ平均点は下がっていくのではなかろうか。
絶対的な指標で、これくらいの知識や読解力がなければだめ、というのではなく、相対的に選抜されるわけだから、受かる程度の知識があればいいわけだ。それが大学に入ってから勉強を深めるのに必要な力に達しているかどうかなど考える人は少ないのではないか。「××くん、〇〇大学に受かったんだって。すごいね。」より、「あの人、高校3年生でドストエフスキーを全部読んでるんだって。すごいね。」に面白みを感じるが、後者の台詞を吐く高校生も見当たるまい。「どすと?何?」という感じだろうか?
話は平安時代にに戻って、簡単な『源氏物語』本はないかと思って探してみた。
「眠れないほどおもしろい~~」のシリーズである。
帯には「――日本一わかりやすい『源氏物語』の本!」とある。筆者は予備校講師の板野博行氏で、ゴロで覚える古文単語シリーズを出している。年代をゴロで覚えるのはわかるが、ゴロで単語を覚えるのは個人的には疑問であるが、受験生には受けているのだろう。そんな板野氏がどんなふうに紹介しているのか興味があって手に取ってみた。
あらすじを紹介してはいるのだが、登場人物ごとに説明している。光の母、桐壺更衣から始まって浮舟まで21人、綴っている。高校生が授業でやっている箇所に関連した人物だけ読むのも理解、関心が深まるだろう。それぞれの人物を解説している途中でマンガを挟んでいるのも飽きさせない工夫だ。
人物ごとに系図が出てくるのも、人物の関係を繰り返し見ることになり「復習」になる。系図と一緒にレーダーチャートもあって「ルックス、身分、知性、性格、光源氏に愛され度」で示されている。この評価が妥当かどうかは意見が分かれるかもしれないが、『源氏物語』をこんな風に楽しめばいいんだよ、ということなのだろう。
いくら何でも「90分で」は読めないし、「眠れないほど」でもない。あらすじを捉えてからこの本を読んだ方が、人物ごとの解説が楽しめるかもしれないので、「日本一わかりやすい」かはわからない。
一冊でがわかろうはずはない『源氏物語』を若者にどう説明しようかというそれなりの気持ち(工夫)は感じた。が、今これを書きながら、この本を若者が手に取っているのだろうか?という気持ちが浮かんだ。誰が買っているのだろう。
『眠れないほどおもしろい源氏物語』板野博行著 三笠書房王様文庫
2012年3月20日 第1刷発行
¥590円+税
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