三大仏と言えば、奈良の東大寺、鎌倉の高徳院まで言って、その後詰まってしまう人が多い。富山県高岡市に行ったときは地元では疑うことなく高岡の大仏を三大仏と解説していたように思うが、話すと「へえっ」という顔をする人が多い。東京板橋の大仏を三つ目に入れる説もある。が、東京の大仏も結構知られていない。この四つの大仏は見たことがあるが、世間では三つ目は固定されていない。
 見たことはないが、兵庫大仏や岐阜大仏を数えることもあるようだ。このように固定されていないのは、江戸期まで三つに入っていた京都方広寺の大仏は何度も消失して再建されていないし、兵庫の大仏も戦前に金属として拠出され90年代になって再建されているので歴史的な価値が定まらないからかと思う。これ以外にも「三大~~」というものは、3番目が怪しいというものがいくつかあるかと思う。
 最近、「三大仏は?」と聞いたら牛久の大仏を挙げた人がいた。立像だからという理由かわからないが、これも三つ目に入れているものは少ない。しかし、牛久の名が挙るということは、高岡や兵庫、岐阜よりも少なくとも関東では知られているということだろう。
 まずは行って見てみよう。
 牛久と言えば牛久沼。大仏もその近くなの2023.06.25牛久大仏かと勝手に思い込んでいたが、20㎞近く離れている。案内の看板が見え始めてもうそろそろこの辺かな、と思っているとどーんと大仏が見えた。これはやはりインパクトがある。入場料は庭だけなら500円、大仏の中に入るなら800円だ。これは中に入るでしょう。
 靴を脱いで靴下で中に入る。すぐにエレベーターで上がるのかと思ったら、20人くらい入ったところで暗くなる。気持ちを落ち着けるようなアナウンスがある。そしてドアが開くと青や緑の照明で全体が照らされたホールに出る。そこから二階に上がり、エレベーターに乗るのだ。これは比較すると怒られるかもしれないが、TDLと同じではないか。まず雰囲気を作ってアトラクションに案内するということだ。考えてみれば西欧の教会も仏教の寺院も人々に日常と違う気持ちにさせ、お坊さんや牧師さんが話をしていることを理解しやすい雰囲気作りをして信仰を広めてきたのだ。うん?TDLが宗教か?
 展示は大仏建造の様子やギネスの認定書があったり楽しみながらエレベーターまで行ける。120mの大仏の胸の辺りが窓になっていて景色を楽しむことができる。富士山やスカイツリーも見えるとのことだが残念ながら靄って見えなかったのは残念。
 辛口で言えば客寄せ的な感じがしないでもない。ソフトクリーム売ってたりイベントを告知しているのが素直に受け取れない。が、前述したようにもともと宗教としてはまず興味を持ってもらって生きていて何かあれば考えるきっかけになるという点では成功していると言えるのだろう。