以前は、と言ってもいつの間にか何年も前のことになってしまったが、自転車のレースに出ていた。エンデューロレースが多かった。エンデューロレースというのは耐久レースと言われカテゴリーも色々あるが、主催者が借り切ったサーキットコースを7時間、8時間どれだけ走れるかを競うものだ。ソロなら2時間や3時間だが、7時間だと3人か4人のチームで走ることになる。
交代は少ない方がスピードのロスが少ないのだが、そんなに何周も走れないのでちょこちょこ交代する。参加するのも自転車を買ったショップのお誘いだったので、チームのメンバーもショップのお客さんで組んでもらった。大体同じくらいの自転車歴の人と組んでくれるので、和気藹々で楽しく、けれどそれなりに頑張って走ったものだ。1人はコースを走っている。1人は準備をしている。1人はコースを見ていて自分のチームが何週目を走っているか、次の週で交代した方が良さそうだなどコース内とチームと情報を橋渡ししている。走っていた仲間がピットインすると足首に巻いていた計測タグを外し、次の走る別の仲間の足首に巻き背中を押す。その日の朝に会場で初めて会ってチームメイトになるのだが、こんなふうに「お疲れ!」と迎えて「ファイト!」と言って送り出し、自分もそのように送り出されて頑張っていると、半日も経たないうちに前からの仲間のような気になる。

自分たちの記録更新を狙ったりするのでなくレース参加を楽しむことを主とするなら、4人チームがいいと思う。自分の番を走って控え場所に戻るとへろへろなので水を飲んだりしてしばらく休む。出走している人、次に走る人、コースを見ていて指示をする人の役割がうまく回るには3人だとちょっときつい。足がつるなどして早めにピットインすることもある。
ショップで募集をかけて人数を集めてチームを割り振ってもらっていたわけだが、職場などでこの4人を揃えようと思うとなかなかできないと思った。自転車が好きだと言う人はいないわけではない。が、レースと言うとちょっと表情が変わる。「いや、私のようなものも楽しめるんですよ」と付け足すのだが、もう「アスリートだったのか」のような思い違いが始まっている。逆に若い人は、「チャリっすか?いいっすね。」という感じで乗ってくるが、聞いてみるとロードバイクに乗ったことはないという。いくら何でもすぐにレースというのは危ない。そしてヘルメットのこととかウエアの話などをしているうちに話はしぼんでくる。関係ないが、チャリという言い方があまり好きではない。悪気はないのだろうけど。
画像は今まで出たレースのゼッケンが貼られている部屋のホワイトボードだ。貼り方のいい加減なのにもほどがある。時々床に落ちては留めているので去年出た川口マラソンが下になっている。演奏会のあとのサイン会で撮った長谷川陽子の写真もある。もともと仕事の予定表などを貼るつもりで買ったホワイトボードだが、ずっとこの有様だ。
自分でもよくわからないが、時間が経つほど何となく捨てにくい。こういうものをサッサと捨てられれば本棚も片付くのだろう。
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第334号 何のために走るのか の巻
2024年12月01日
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