久しぶりに歯医者に行った。検診と掃除のためだ。文京区茗荷谷の歯科医に行っている。遠いじゃないか、と思う人もいるだろう。が、医者は選べる場合は選ぶべきだ。医者であろうと教師であろうと弁護士、警察官、どれもそうかもしれないが、なってからどんな行動をとIMG_3283るか、どのように仕事をするかである。免許を取って終わりではない、その後が問題だ。
 半年に一度は検診とクリーニングを、とは言われるが、タイミングを逸するとご無沙汰になってしまう。前に行ったのは2021年の4月だった。
 一番早い予約だったので、一時間足らずで終了。近くの「石川啄木終焉の地」の石碑を見に行く。ちょっとしたスペースだが、「石川啄木顕彰室」もそばにある。ざっと見て顕彰室を出て駅に向かおうと歩き出したら、「お兄さん、お兄さん、こっちよ。」と声がする。振り向くと住宅の二階のベランダから年配の女性が私の方を向いて手を振っている。「終焉の地」のプレートは隣の建物にもあり、こちらの方が古く位置も正確だということで「こっちを撮らないと……」と教えてくださったのだ。ありがたい。お兄さんと言ってくれて。
 その後に向かったのは日本橋。日本橋はいわゆる「県のアンテナショップ」が散在している。滋賀県のアンテナショップ「ここ滋賀」に入る。京都あたりの酒屋さんでもなかなか見られない地酒がたくさん並んでいてなかなか選べない。お酒は今回はやめよう。実は以前、滋賀県の道の駅で迷った末に買わなかったものがあるのではないかと期待してきたのだ。
2022.10.31琵琶湖テンプレート  それは、「琵琶湖がすらすら描ける びわこテンプレート」だ。100万分の一の琵琶湖が描ける。琵琶湖の輪郭を描いた後に、線に合わせて竹生島と沖島も描けるという凝りようだ。滋賀にちなんだ「なまず」とか「だっしゅ」、それに「ゲジナン」という車のナンバーの「滋」のデザインまで描ける。自転車のデザインもある。
 これをどうするんだ、と思うかもしれない。地理の教師なら使うか?いや、今時、パソコン上でいくらでも画像データを使える。  
 手を使うことが大事だと思うのだ。私は琵琶湖を(ほぼ)一周自転車で走ったことがあるが、このテンプレートで琵琶湖を描くとき、「ここはどのへんだろう?」とか、「ここを走っているときに腹減ったな。」などと思うに違いない。というか、使う場面がまだ浮ばないが。でもこういった遊び心が好きだ。ちなみに税込み440円。
 このショップが入っているビルは二階が近江牛のレストラン。その上はテラス席になっていて見晴らしがいい。ここから、下の方は日本橋の交差点、少し目を上げると「日本橋」のプレートがかかっている首都高が見える。写真に撮っていたら、すぐ足下の日本橋の交差点で事故が起きて2022.10.31日本橋事故いた。ちょっとびっくり。
 この後、山口県のアンテナショップに行き、どうせなら「アンテナショップあんぎゃだ!」、と思ったのだが、高島屋で食事した後、「銘酒百選」の垂れ幕に惹かれ、二本ほど購入してしまい、バッグが重くなってしまった。長崎・富山・新潟はまた今度にしよう。
 地下鉄に乗ったが、買いたい絶版の漫画があるので、九段下から神保町の古書店に向かう。気がつかなかったが、「神田古本祭り」の最中だった。後から考えれば、この二年間コロナ禍のせいで開催されていなかった。この光景に出会えたのは喜ばしいことだ。お目当ての本には出会えなかったけれど、ちょっとうれしい寄り道だった。
 御茶ノ水駅に向かう途中、チェロのケースを見る。今のケースは重くてしんどいのだ。実物を見て参考になる。
 帰宅してコーヒーを入れる。おやつは山口の生ういろうだ。
 半日のお出かけだが、何だかあちこちに行ったような気分になった。楽しいアンテナショップあんぎゃだ。