漫画の『美味しんぼ』で主人公山岡の母親が夫雄山のために夜に茶葉を焙じてほうじ茶を入れるシーンがあった。ほうじ茶一杯入れるのに淹れるのにそんな手間をかけるのか、と思ったものだが、今はわからなくもない。一手間加えるとどうなるだろうと思ったり、できるまでの香りを楽しんだりできるからだ。
 と言っても、お茶の話ではなく、コーヒーの話。
 焙煎したての豆ではなく二日くらいおいたものがよい、という話もあるが、焙煎したてのものは香りが良い。残念なのは、焙煎したてのものを買ってきても2022.08.21焙煎器具飲みきる前に古くなってしまうことだ。当たり前だが。そこで、飲む分だけ焙煎したらどうかと考えた。
 で、数年前に買った「焙煎職人」というネーミングの器具を段ボールから取り出した。豆はネットで買った2022.08.21生豆グアテマラ。生豆は焙煎すると一割軽くなるという記憶を頼りにスケールで35g測った。自分の勘でやらずに少しは学ぼうとネットで検索すると、生豆は洗った方が良いと書いてある。洗うと言うより研ぐという感じだそうだ。まあ、それでやってみよう。ゴミを落としたり、表面についている皮をとったりすることになるらしい。ちょっと揉むような感じでやってみるが、特にゴミや皮が出たような感じはない。少し黄色い水になっただけだ。
 水を切って「焙煎職人」に入れる。ガスコンロに火をつけてタイマーを7分にセット。これもネットで見た目安の時間だ。
 しばらくすると、パチッと音がする。いわゆる「1ハゼ」IMG_3188かな。だが、ものの1.2分しか経っていない。そして火花が散りだした。時間が経っていないのに爆ぜる音が増えてきた。金網越しに見ると結構濃い色になっているようだ。直前に豆を洗ったので時間がかかるかと思ったが、全くそんなことはなかった。私は浅煎りが良いのに……、失敗だ。火を止める。ステンレスのコップに移し替えて重さを見る。
2022.08.21焙煎 28g。
 二割減っている。
 熱いままだと、焙煎が進んでしまうので、冷ます必要があるらしいが、どう冷ますのが良いのかよくわからない。扇風機に当ててみたが、効果はどうなんだろう。
 コーヒーミルに入れてグラインドする。香りはいい。しかし、香ばしすぎる。言葉を換えれば、ちょっと焦げ臭い。
 もうとっととドリップする。
 濃いめに焙煎してしまったので、28gだが、三杯分ドリップしてみる。いつもは10gが一杯分だ。さて、お味は?
 うーん、悪くない。それほど濃くも苦くもない。色の割にすっきりしている感じだ。
 今度は、「まだ浅いかな」と思うくらいのところで止めてみよう。それと、豆は洗わなくて良いかもしれない。大事なのは、火は弱火ということ。
 しばらく外にいてまたリビングに入るとまだ香ばしい匂いが感じられた。
 手順は知識としてわかってはいたが、どのあたりで止めるかなどはやってみないとわからない。
 楽しい午後のひとときだった。
 今日のタイトル"Are you satisfied?"だが、調べるといろんな辞書のいろんな訳が載っていた。
  それで満足?    それで気が済んだ?   後で苦情は言うまいな   
  得心がいきましたか  これで満足ですか?    ご満足いただけましたか?
いろんなシチュエーションで使えるってことだな。
 答えは No.
 次は究極の一杯だ。